〔戯曲(日本)〕 斎藤憐永井愛岩松了古城十忍岸田理生・坂手洋二
野田秀樹・北村想・東由多加

ブレスレス/カムアウト 新版

ブレスレス/カムアウト坂手洋二

2022.7.25刊
四六判並製248頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-435-4 C0074

街角に忘れられた、ゴミ袋の中の嵐──
事実のはるか向こうに「ある」ものを撃ち続ける、坂手洋二の初期傑作戯曲2編。 第35回岸田國士戯曲賞受賞作「ブレスレス」と、同性愛を正面から見据える問題作「カムアウト」。

著者:坂手洋二(さかて・ようじ)
1962年岡山県生まれ。慶應義塾大学文学部国文科卒業。1981年〈転位・21〉に参加。1983年6月 〈燐光群〉を旗揚げ。1991年「ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語」にて第35回岸田國士戯曲賞、1999年 「天皇と接吻」にて読売演劇大賞最優秀演出家賞、2002年 紀伊國屋演劇賞個人賞、2005年 「だるまさんがころんだ」にて鶴屋南北戯曲賞を受賞。2006〜16年、日本劇作家協会会長を務める。 著書に『トーキョー裁判/危険な話』『火の起源』『青空のある限り』『くじらの墓標』(以上、而立書房)、『天皇と接吻』(カモミール社)、『バートルビーズ/たった一人の戦争』『星の息子/推進派』(以上、彩流社)、『屋根裏/みみず』『海の沸点/沖縄ミルクプラントの最后/ピカドン・キジムナー』(以上、ハヤカワ演劇文庫)、『私たちはこうして二十世紀を越えた』(新宿書房)など。

 ★「東京・中日新聞 9/10,11」〈書く人〉欄にて紹介。
 ★「図書新聞 3564号」に書評掲載(關智子氏評)


くじらの墓標

くじらの墓標坂手洋二

1998.1.25刊
四六判上製144頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-241-1 C0074

「くじらの墓標」は、記憶を呼び覚ます劇薬だ。自然との戦い、血のたぎりを喚起する幻想と現実。坂手は自然から切り離されたわれわれの深層意識を激しく揺さぶる。



青空のある限り

青空のある限り坂手洋二

1996.5.25刊
四六判上製168頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-218-3 C0074

敗戦。占領軍のベースキャンプにやってきたジャズメンとダンサーたち。彼らには、戦争によって受けた過去と、そして未来があった。しかし、現在は……。これは青春のスウィング・ジャズ・ストーリーである。



火の起源

火の起源坂手洋二

1994.9.25刊
四六判上製136頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-195-7 C0074

「火」は爆弾、生命、曖昧、自由……。炎は燃えているのか、燃やされているのか。「燐光群」の坂手洋二は燃えている。劇団青年座40周年記念公演の脚本の2。



トーキョー裁判/危険な話

トーキョー裁判/危険な話坂手洋二

1991.6.25刊
四六判上製280頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-153-7 C0074

大韓航空機爆破事件=「トーキョー裁判」、自民党本部爆破事件=「危険な話(OFF SIDE)」。危険な話を題材に、現在の深層をネガティブに描き出した俊英の力作戯曲集。いまもっとも注目される若手劇作家の代表作である。



捨子物語 岸田理生戯曲集Ⅰ

捨子物語 岸田理生戯曲集Ⅰ岸田理生

2004.6.25刊
四六判上製208頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-316-6 C0074

誰よりも深く日本を射抜いた女流──如月小春・永井愛に先駆けて小劇場演劇の最前線を駆け抜けた岸田理生の出発点ともなった「幻の初期作品」を2本(「捨子物語」「火學お七」)収録。



糸地獄 岸田理生戯曲集Ⅱ

糸地獄 岸田理生戯曲集Ⅱ岸田理生

2004.7.25刊
四六判上製200頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-317-3 C0074

孤高の劇詩人ともいうべき岸田理生畢生の傑作2篇(「糸地獄」「料理人」)を収録。タブーを恐れず、果敢に挑戦した戦慄の「黙示」録が、いま蘇る!



鳥よ鳥よ青い鳥よ 岸田理生戯曲集Ⅲ

鳥よ鳥よ青い鳥よ 岸田理生戯曲集Ⅲ岸田理生

2004.8.25刊
四六判上製168頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-318-0 C0074

誰よりもアジアを愛した劇作家・岸田理生の後期の代表作2篇(「鳥よ鳥よ青い鳥よ」「リア」)と、「天井桟敷」に入団して寺山修司と同伴しながら演劇生活に入って亡くなるまでの年譜を収録。



終の栖・仮の宿─川島芳子伝─

終の栖・仮の宿─川島芳子伝─岸田理生

2002.7.25刊
四六判上製96頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-282-4 C0074

清朝の王族・粛親王善耆の第4王女として生まれながら、満州浪人川島浪速の養女となり、後に「東洋のマタハリ」と呼ばれた男装の麗人・川島芳子の生涯を描ききった岸田理生畢生の傑作!



恋 3部作

恋 3部作岸田理生

1992.2.25刊
四六判上製296頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-154-4 C0074

おんな寺山修司と称される岸田理生の代表作。「恋」を題材に、男と女の関係のなかに封印された「怨念」を歴史の闇の中からたぐりよせ、浮遊する「現在」を激しく撃つ、文字通りの著者渾身の力作!



幻想遊戯 岸田理生演劇エッセイ集

幻想遊戯 岸田理生演劇エッセイ集岸田理生

1987.7.25刊
四六判上製288頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-108-7 C0074

寺山修司の薫陶を受けた岸田理生の待望の第1エッセイ集。寺山・演劇・自己・他者、そして幻想世界……。岸田理生のフィールドワークがこの一冊に凝縮されている。他に、鈴木忠志・山口昌男との対談を収録。



忘れな草──ベデキント「ルル」による

忘れな草──ベデキント「ルル」による岸田理生

1986.9.25刊
四六判上製112頁 1320円(税込)
ISBN978-4-88059-096-7 C0074

ベデキントのルル二部作を下敷きに、女寺山修司・岸田理生が描く、世紀末・東京。美と退廃の女「留々」が、幻の大正を妖しく照らし出す傑作戯曲!



〔戯曲(日本)〕 斎藤憐永井愛岩松了古城十忍岸田理生・坂手洋二
野田秀樹・北村想・東由多加