2023.11.20刊
四六判並製240頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-439-2 C0095
コロナ、ウクライナ、そして……危機の時代こそ、「専門家」任せにせず、自分の頭で読み、考える。希望の読書論!
E.トッド、苅部直、佐伯啓思・宇野常寛・先崎彰容、小泉悠との《書物がつなぐ対話》も収録。
【目次】
序 「専門家」にさよならを 中井久夫『分裂病と人類』ほか
第一部 疫病と戦火の時代に
旧約聖書「ヨブ記」
志賀直哉「小僧の神様」
ターンブル『食うものをくれ』
中野重治「吉野さん」
コンラッド『闇の奥』
村上春樹『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』
ル・カレ『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』ほか
第二部 読書が自分をつくる
思春期の入り口で 寺村輝夫『消えた2ページ』
コロナ禍 酔いどれ天使
ネット以前のこと
創作に教わった歴史 陳舜臣『秘本三国志』ほか
塾にもあった図書室 「太陽 特集・江戸川乱歩」
わが人生最高の10冊
第三部 書物がつなぐ対話
人類史から見た現在 ×エマニュエル・トッド
平成の言葉と身体 ×苅部 直
戦後史の光と影 ×佐伯啓思・宇野常寛・先崎彰容
新たな戦争と日本 ×小泉 悠
結 「未来」を売る季節のおわり 三島由紀夫『青の時代』
著者:與那覇 潤(よなは・じゅん)
評論家。1979年、神奈川県生まれ。2007年、東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。当時は歴史学者で、専門は日本近現代史。地方公立大学准教授として7年間教鞭をとった後、17年に病気離職。新型コロナウィルス禍での学会の不見識に失望し、21年刊行の 『平成史』(文藝春秋)を最後に歴史学者の呼称を放棄した。20年、『心を病んだらいけないの?』(斎藤環との共著、新潮選書)で小林秀雄賞受賞。講義録である『中国化する日本』(文春文庫)、『日本人はなぜ存在するか』(集英社文庫)、時評集『歴史なき時代に』(朝日新書)など著書多数。
1978.5.31刊
四六判上製448頁 2750円(税込)
ISBN978-4-88059-022-6 C1036
ヒットラーを生み出した1930年代のドイツ社会各層の全的分析を試みた意欲作。この書から、ナチ・ヒットラーが何をなそうとしたかはもちろん、ドイツ国民各層がナチに何を期待し、なぜ容認してきたかを知ることができる。
1976.4.30刊
四六判上製400頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-012-0 C1031
政治学を選択しながら基本文献さえ読もうとしない学生を対象として執筆した、と著者はいうが、市民民主主義に視座を定めた姿勢は、「日常の場における政治学」を考えるための最適の教材ともなっている。
1972.6.30刊
四六判上製函入240頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-001-1 C1031
民主主義の現状と未来を問う─Ⅰ紛争の伝染、Ⅱ圧力の組織規模と偏向、Ⅲ我々がやっているのは誰のゲームなのか、Ⅳ紛争の転位、Ⅴ政治の国民大衆への拡大、Ⅵ政治体系の限界、Ⅶ変動はいかなる様相を呈するか、Ⅷ半主権人民
1982.10.25刊
A5判上製函入338頁口絵1頁 3300円(税込)
ISBN978-4-88059-058-5 C3031
東アジアをめぐる世界史的な研究は、この四半世紀間に驚くほどの発展と多様性を示している。本書は、そういった学問情勢を背景に外務省という、現場的知識経験にもとづいてなされた世界史的考察であることに特徴を有す。
1995.3.25刊
四六判上製176頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-204-6 C3031
叙述を簡潔にし、思想家の著書からの引用を多くしている。プラトンからJ・S・ミルまでを収録。
1974.10.31刊
四六判上製448頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-008-0 C1036
大正末から昭和にかけて、階級闘争は非常に困難な状況下にあった。軍部の狂暴な弾圧と内部での小党派分裂抗争である。その渦中にあって猪俣は戦略論を構築し、全運動における左翼前衛の「横断的結合」を提唱しつづけた。
1972.9.5刊
四六判上製384頁 2750円(税込)
ISBN978-4-88059-002-8 C1036
日本の初期左翼労働運動の先頭に立って活躍した渡辺政之輔の遺著であると同時に、左翼労働組合運動の黎明期を切り拓いた南葛飾の若者たちの、血と汗の結晶である。本書を、あらゆる反権力闘争に取り組む人々におくる。
1973.12.15刊
四六判上製328頁 1430円(税込)
ISBN978-4-88059-006-6 C3031
〈政党〉このことばから、わたしたちはどんなことを想像するだろうか。本書は、世界の比較政治社会学者たちが共同研究テーマとして取り組んだ、〈政党〉についての分析と事例研究を収録している。