2018.7.25刊
四六判上製216頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-407-1 C0097
定年を迎えた哲学教授ベッラヴィスタ氏は、高校生相手に放課後の私塾を開いていた。生徒のひとりは秀才のジャコモ、もうひとりはサッカー狂いのペッピーノ、さらにもうひとりは魅惑的な女生徒ジェシカ……。養老院で亡き友の思い出を語るよりも、少年少女との語らいのほうが生きる意欲が湧き、精神も若返るというのがベッラヴィスタ氏の持論。ところがベッラヴィスタ氏はいつしか女生徒と道ならぬ仲に!! ニーチェ、ベルクソン、ベンサム、フロイト、ポパーなどの哲学談義の日々に、教授と生徒との愛憎や肉欲が交錯する。現代社会の焦眉の諸問題を大胆にあぶり出す注目の野心作。
著者:ルチャーノ・デ・クレシェンツォ Luciano De Crescenzo
ナポリ大学卒業後20年間IBMイタリア支社に勤務。1977年TVに出演後、処女作『クレシェンツォ言行録─ベッラヴィスタ氏かく語りき』が爆発的なベストセラーとなったのを機に転身。その後、数多くの書物を出版し、世界25ヶ国で計1800万部以上刊行。テレビ司会者、映画監督、脚本家、俳優としてマルチな活躍をしてきた。
主な邦訳書に『物語ギリシャ哲学史Ⅰ、Ⅱ』『楽しいギリシャ神話ものがたり』『疑うということ』『クレシェンツォのナポリ案内』『ベッラヴィスタ氏分身術』『クレシェンツォ自伝』『ベッラヴィスタ氏ユーモア名語録』ほか。
★「出版ニュース」(2018.10月中旬号)Book Guide欄にて紹介。
★「図書新聞」2018.11.17号に書評掲載(大和志保氏評)。
2018.2.25刊
A5判並製264頁 2640円(税込)
ISBN978-4-88059-404-0 C0097
古典ギリシャの情熱的普及者でアテネ市名誉市民のルチャーノ・デ・クレシェンツォが、トロイア戦役をホメロスになり代わり、16歳の若者レオンテスを介して語りつくす。
5年前から消息不明の父は戦死したのか、それともトロイア人の捕虜になったのか─。この父を訪ねて上陸したトロイアで、レオンテスはいろいろな出会いをはたす。毒舌のテルシテス、俗物で搾取者のアガメムノン、残忍な暗殺者アキレウス、名うてのごろつきオデュッセウス、それにレオンテスと愛を交わすヘクタ……かの絶世の美女ヘレネにそっくりなのだが、果たして本人なのか?興味は尽きない。
1986.11.25刊
四六判上製296頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-098-1 C1010
古代ギリシャの哲学者たちが考え出した自然と人間についての哲理を、哲学者たちの日常生活の中で語り明かす。IBMのマネジャーから映画監督に転進した著者は、哲学がいかに日常のことを語っているかを伝えてくれる。
2002.10.25刊
四六判上製302頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-284-8 C1010
前篇に続く、有益で楽しい哲学史ものがたり。前篇以上に著者の筆致は冴えわたる。独・仏・スペイン・韓国等の各国語に翻訳され、いずれも大成功を収めている。
2003.11.25刊
四六判上製216頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-308-1 C1010
ギリシャ哲学史に続く、著者の愉快この上ない面白哲学講義。イタリアのジャーナリズム界の話題をさらった一冊。
2004.2.25刊
四六判上製200頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-310-4 C1010
ルネサンス期を近代の誕生と捉え、中世以上に血の流れた時代を生々しく描く。著者のもっとも円熟した一冊。イタリアで大ヒットしている。
2005.7.25刊
四六判上製224頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-321-0 C1010
現代社会の思想を準備した哲学者の群像を、いつものように見事に活写させてくれるクレシェンツォの筆力はいよいよ冴えわたる。
2012.9.25刊
四六判上製160頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-375-2 C0097
書斎の書架の後ろに偶然見つけたドアを開くと、時間の経過しない部屋があった。そこに居ると、平行の世界から自己と等身の分身(ダブル)が現れる。現実と平行世界がナポリを舞台に描かれる二人のベッラヴィスタの恋愛と幻滅。
2008.2.25刊
四六判上製280頁 2750円(税込)
ISBN978-4-88059-341-8 C0010
イタリアの異能クレシェンツォが、ニーチェの『ツアラトゥシュトラ』に擬して著した、現代に向けての新・言行録。彼自ら主役の映画も製作されている。英・西・独、等の諸国語に訳されている。
2003.9.25刊
B5判上製144頁 2750円(税込)
ISBN978-4-88059-297-8 C0025
現代ナポリの世にも不思議な光景をベッラヴィスタ氏こと、デ・クレシェンツォのフォーカスを通して古き良き時代そのままに如実に写し出している。ドイツ語にも訳された異色作品。図版多数。本書はいわば都市論である。
1995.4.25刊
四六判上製128頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-202-2 C0010
マリーア・アントニエッタ侯爵夫人の65歳の晩餐会の席に、邸の前でエンストを起こした技師デ・コンチリースも招待された。その夜、技師から、侯爵夫人は、もしかするとあったかもしれない過去とその結果招来したであろう未来を見せられる。
1995.4.25発売
ビデオ90分 5500円(税込)
ISBN978-4-88059-206-0 C0070
作家であり、映画監督で市井哲学者としても著名な、鬼才クレシェンツォがギリシャ神話をテーマにして製作したビデオテークの第1作『愛の神話』の日本語版。"愛"の典型を、映像と活字から迫る力作。
1995.11.25刊
四六判上製228頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-211-4 C0070
作家であり、映画監督で市井哲学者としても著名な、鬼才クレシェンツォがギリシャ神話をテーマにして製作したビデオテークの第1作『愛の神話』の日本語版。"愛"の典型を、映像と活字から迫る力作。