〔哲学〕 U・エコ1U・エコ2デ・クレシェンツォ

現代「液状化社会」を俯瞰する  〈狂気の知者〉の饗宴への誘い

現代「液状化社会」を俯瞰するウンベルト・エコ/
谷口伊兵衛、G・ピアッザ 訳

2019.5.25刊
A5判上製224頁 2640円(税込)
ISBN978-4-88059-413-2 C0010

情報にあふれ、迷走状態にある現代社会の諸問題について、国際政治・哲学・通俗文化の面から展覧する。イタリア週刊誌上で2000年から2015年にかけて連載された名物コラムの精選集。狂気の知者U・エコ最後のメッセージ。

著者:ウンベルト・エコ Umberto Eco
1932-2016 小説『薔薇の名前』『プラハの墓地』(東京創元社)他。エッセイ『歴史が後ずさりするとき』(岩波書店)、『敵を作るIncontro – Encounter – Rencontre』等。著書多数。ストレーガ賞(イタリア)受賞。レジオンドヌール勲章(フランス)受章。アメリカ芸術・文学アカデミー名誉会員。名誉博士号(35以上)授与さる。

★「図書新聞 2019.7.13」に書評掲載(篠原資明氏評)。
★「週刊新潮 2019.7.25」に寸評掲載。

論文作法 ─調査・研究・執筆の技術と手順─

論文作法─調査・研究・執筆の技術と手順─ウンベルト・エコ/
谷口勇 訳

1991.2.25刊
四六判上製296頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-145-2 C1010

エコの特徴は、手引書の類でも学術書的な側面を備えている点だ(その逆もいえる)。本書は大学生向きに書かれたことになっているが、大学教授向きの高度な内容を含んでおり、何より読んでいて楽しめるロングセラー。



テクストの概念 ─記号論・意味論・テクスト論への序説─

テクストの概念─記号論・意味論・テクスト論への序説─ウンベルト・エコ/
谷口勇 訳

1993.3.25刊
四六判上製328頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-175-9 C1010

著者が『記号論』と『物語における読者』をもとに、平易に行ったブラジルでの講義録。ブラジル語版のほか、伊語原稿をも参照して万全を期した。



記号論入門 ─記号概念の歴史と分析─

記号論入門─記号概念の歴史と分析─ウンベルト・エコ/
谷口伊兵衛 訳

1997.5.25刊
四六判上製272頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-228-2 C1010

西・萄・独・仏の各国語に訳された"記号"についての最適の入門書。J.M.Klinkenbergの改訂仏訳を底本にした。



エコの翻訳論 ─エコの翻訳とエコ作品の翻訳論─

エコの翻訳論──エコの翻訳とエコ作品の翻訳論──ウンベルト・エコ他/
谷口伊兵衛 編訳

1999.3.25刊
四六判上製324頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-260-2 C1010

レーモン・クノーの『文体練習』を自らイタリア語訳することで、早くから翻訳方法論を実践してきたエコの記号論的翻訳論と、『バラの名前』の各国の翻訳者たちの方法論やその出来映えを論じた諸論文を収録。



中世美学史 ─『バラの名前』の歴史的・思想的背景─

中世美学史─『バラの名前』の歴史的・思想的背景─ウンベルト・エコ/
谷口伊兵衛 訳

2001.12.25刊
四六判上製304頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-281-7 C1010

ウンベルト・エコの学問・思想の原点を開示する名著。13カ国に翻訳され、エコの名を世界にこだまさせることになる。



芸術という言語 ─芸術とコミュニケーションとの関係についての序説─

芸術という言語─芸術とコミュニケーションとの関係についての序説─O・カラブレーゼ/
谷口伊兵衛 訳

2001.3.25刊
四六判上製304頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-273-2 C1010

芸術は果たして言語をモデルとして体系化できるのか? U・エコに師事し、モスクワ・タルトゥ学派の業績を根底にして、芸術記号論の構築をめざす。原題はIl linguaggio dell,arte.



文学テクスト読解法 ─イタリア文学による理論と実践─

文学テクスト読解法 ─イタリア文学による理論と実践─P・ラゴーリオ/
谷口伊兵衛 訳

1997.9.25刊
四六判上製192頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-231-2 C1010

Come si legge un testo letterarioの全訳。有名な記号論学者マリーア・コールティの序文付き。イタリア文学を素材に、平易に解説した手引書。文学入門として好適。



セレンディピティ ──言語と愚行── 〔モロソフィア叢書〕

セレンディピティ ──言語と愚行── 〔モロソフィア叢書〕ウンベルト・エコ/
谷口伊兵衛 訳

2008.9.25刊
A5判上製136頁 2750円(税込)
ISBN978-4-88059-342-5 C1010

コロンブスの誤解が新大陸のきっかけとなったように,ヨーロッパの思想史では《瓢箪から駒》が幾度も飛び出してきた。U・エコはこういう事象を記号論の立場から明快に分析している。



ウンベルト・エコ インタヴュー集 記号論、「バラの名前」そして「フーコーの振り子」

ウンベルト・エコ インタヴュー集 記号論、「バラの名前」そして「フーコーの振り子」L・パンコルボ、T・シュタウダー、C・ノーテボーム/
谷口勇 編訳

1990.12.25刊
四六判上製192頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-149-0 C0098

スペイン、ドイツ、オランダの3名の気鋭がそれぞれの立場から果敢に挑戦した注目すべき対談集。エコの背景を知る上で不可欠な内容が含まれている。



ウンベルト・エコとの対話

ウンベルト・エコとの対話トマス・シュタウダー/
谷口伊兵衛、G・ピアッザ 訳

2007.1.25刊
四六判上製248頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-332-6 C0010

処女作『バラの名前』に始まり、『フーコーの振り子』『前日の島』『バウドリーノ』、さらに『女王ロアーナの謎の炎』に及ぶ記号論学者U・エコの全小説についての個別のインタヴューと、エコの幼年期から青年期の遍歴を、エコとの対話を通して明らかにした。



エコのイタリア案内

エコのイタリア案内ウンベルト・エコ 編/
谷口勇 訳

1988.10.15刊
B5判並製108頁 2090円(税込)
ISBN978-4-88059-120-9 C0025

無名時代のエコが編んだパッチワーク。モントリオール万博のために、当時のイタリアを多面的に捉えた図説だが、今日でも十分に楽しめる好ガイド。エコの隠れた文献の発掘。『バラの名前』の背景を知る手だてともなる。



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