2020.9.10刊
四六判上製288頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-422-4 C0074
映画「八十日間世界一周」「ハバナの男」「ミニミニ大作戦」などに出演、チャップリン、マレーネ・ディートリヒ、チャーチル、イアン・フレミングらと交友関係をもち、劇作家にして俳優にして演出家(代表作に「花粉熱」「私生活」「陽気な幽霊」など)、さらに作詞作曲も無数にこなし、ペット・ショップ・ボーイズ、スティング、ポール・マッカートニーらによるトリビュート・アルバム「TWENTIETH CENTURY BLUES」もリリースされた。そんな20世紀英国を代表する才人が、最晩年に執筆・上演し、"自身最上の舞台"と絶賛した「スイートルーム組曲」。高級ホテルのスイートルームで、熟年の夫婦・愛人・給仕たちが織りなす、笑いあり、涙あり、至言・名言が飛び交う、極上の人間ドラマ。
著者:ノエル・カワード Noel Coward
1899-1973。イギリスの劇作家・演出家。自ら演じ、映画監督から、作詞、作曲、歌唱までこなす才人。ラスベガスやロンドンのキャバレーのエンタティナーもこなした。主な映画出演は「八十日間世界一周」「ハバナの男」「ミニミニ大作戦」など。戯曲に「大英行進曲」「花粉熱」「陽気な幽霊」「バイオリンを持つ裸婦」など。
訳者:福田 逸(ふくだ・はやる)
1948年神奈川県生まれ。上智大学大学院文学研究科英米文学専攻修士課程修了。明治大学名誉教授、翻訳家、演出家。
訳書に『名優 演技を語る』(玉川大学出版部)、『エリザベスとエセックス』(中央公論新社)、『谷間の歌』(而立書房)ほか。共著に『七世 竹本住大夫』(講談社)。著書に『父・福田恆存』(文藝春秋)ほか。 舞台演出は、新作歌舞伎『道元の月』『お国と五平』『武田信玄』等、シェイクスピア『ハムレット』『マクベス』からノエル・カワードの現代劇まで幅広く手がける。
★「図書新聞 1/23号」に書評掲載(桑原文子氏評)。
2019.7.25刊
四六判上製160頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-414-9 C0074
劇作家テネシー・ウィリアムズは1950年代後半から三島由紀夫と親交をもち、日本の芸術や文化に深い関心をよせた。その時期の戯曲「男が死ぬ日」他2篇を本邦初訳。三島との対談「劇作家のみたニッポン」も併録し、作家の知られざる側面を照射する。
★2019年9月5〜15日、すみだパークスタジオにて日本初上演。
著者:テネシー・ウィリアムズ Tennessee Williams
1911-1983。アメリカ合衆国ミシシッピ州生まれの劇作家。約60の戯曲と2冊の詩集を出版している。1944年に『ガラスの動物園』がブロードウェイで大成功を収め、1948年には『欲望という名の電車』で、1955年には『熱いトタン屋根の猫』でピューリツァー賞を受賞している。
訳者:広田敦郎(ひろた・あつろう)
京都大学文学部卒業後、劇団四季、TPTを経てフリーランスの翻訳家/ドラマターグ。翻訳上演戯曲にトム・ストッパード『コースト・オブ・ユートピア』(第二回小田島雄志・翻訳戯曲賞)、テネシー・ウィリアムズ『地獄のオルフェウス』(共にハヤカワ演劇文庫刊)他。アジアン・カルチュラル・カウンシル2013年グランティ。
★「西洋能 男が死ぬ日」が、2019年度バッカーズ・ファンデーション演劇奨励賞〈プロデュース賞〉授賞。
2018.3.25刊
四六判上製256頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-405-7 C0074
階級社会の子どもたち、悩めるティーンエイジャー、結婚の夢と現実、親子の確執、迫りくる老い……人生の区切りごとに起こる変化や問題にスポットを当て、現代ニューヨークに生きる人々のシュールでコミカルな人生模様を描く。ショートコメディ連作形式の、スタイリッシュな戯曲。
著者:クレイグ・ポスピシル Craig Pospisil
ニューヨーク生まれの劇作家、映画監督。多数の作品があり、全米各地の演劇フェスティバル等で多くの賞を受けている。長編劇、短編劇、ミュージカルなどを書くほか、「アウトスタンディング・ショート・プレイ」などのアンソロジー作品集やウィリアム・インジの未発表作品の編集も手掛けた。代表作"The Dunes" "Somewhere in Between" "Dot Comet"など。ニューヨーク在住。
★「図書新聞」(2018.7.21)に書評掲載。
1997.4.25刊
四六判上製152頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-232-9 C0074
三世代にわたるアメリカ黒人の生と死、愛と葛藤を鮮烈に描いたオーガスト・ウィルソンの傑作戯曲。ピューリッツァー賞、トニー賞、NY批評家協会賞受賞作。
2000.10.25刊
四六判上製160頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-272-5 C0074
1930年代を舞台に、A・ウィルソンは、アメリカ黒人階層の葛藤を、1台のピアノの処分をめぐる姉と弟の葛藤を通して顕現する。その背景に、黒人と白人の二組の幽霊を絡める。
2014.3.25刊
四六判上製168頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-380-7 C0074
奴隷解放令後のアメリカ、黒人たちは自己の実質的解放を求めて北部に向かった。本作品はウィルソンが24年かけて完成した「ピッツバーク・サイクル」の最高傑作である。
2001.2.25刊
四六判上製160頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-276-3 C0074
「世界を震撼させるんだ!」──先住民作家の痛切な叫びから生まれた、現代カナダ演劇界屈指の話題作。
1998.3.25刊
四六判上製144頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-248-0 C0074
寝たきりの父、脳に損傷を持つ叔母の面倒をみながら、自らも白血病の主人公の姉、自宅に放火した長男と自閉症の次男を抱える離婚した妹。家族が織りなす「愛」の黙示録。映画「マイ・ルーム」の原作。
1998.8.25刊
四六判上製112頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-254-1 C0074
ベトナム戦争に従軍したアメリカ合衆国の若者たちは、帰還後もその後遺症に苦しんだ。その苦悩は自分のみならず、周囲の人たち、特に家族関係にも大きな影響を与えた。
1994.10.25刊
四六判上製120頁 1100円(税込)
ISBN978-4-88059-201-5 C0074
何でもトップの兄貴はベトナム戦争で死んだ。親父は自慢の兄貴の思い出しかない。兄貴の戦友は弟の俺を見て兄貴への思いを喋る。俺は、いったいどうすればいいんだ──青春とは何と苛立たしいことばかりなんだ。
2001.7.25刊
四六判上製168頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-275-6 C0074
田舎に引っ越したプリース夫妻は隣家の夫婦と親しくなる。夫のヘンリーは隣家の妻ジョアンナと不倫の関係になり、妻のアンジェラが失踪する。刑事がやってくる。夫の不倫を知って家出したのか、それとも……。ミステリー仕立ての展開は支払うべき代償の大きさを明らかにしていく。
1999.4.25刊
四六判上製88頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-258-9 C0074
南アフリカ連邦のアパルトヘイトは、黒人の勝利のもとで終結した。しかし、現実は……。やもめになった祖父と家出した娘の忘れがたみの孫娘の関係を通して、新旧両世代の葛藤を描く。
1999.10.25刊
四六判上製144頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-263-3 C0074
チェーホフの名作戯曲を英訳本を底本に、劇団昴の主宰者福田氏が上演用に邦訳したもの。ロシアの近代化の過程で析出される人びとの悲喜劇が私たちにどう響くのだろうか。
1999.10.25刊
四六判上製112頁 1650円(税込)
ISBN978-4-88059-262-6 C0074
チェーホフの名作戯曲を英訳本を底本に、劇団昴の福田氏が上演用に邦訳したもの。ワーニャ伯父さんの焦燥と憂鬱と悲しみは、現代の私たちのどこに触れるのだろうか。
2005.2.25刊
四六判上製256頁 3300円(税込)
ISBN978-4-88059-319-7 C0074
ギリシャ連合軍の詭計で敗れ、炎上したトロイアの悲劇を題材にして、16世紀中葉に上演された台本。文学史上から無視された作品を、古書目録で発見したコピーから、10余年の歳月をかけて翻訳する。原コピー併録。