建築

ニュータウンに住み続ける 人間の居る場所3

ニュータウンに住み続ける三浦展:編

2022.11.10刊
四六判並製352頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-437-8 C0052

高度成長にともなう都市圏人口の急増への対応策として1960年代に計画された郊外ニュータウンは現在、住民の高齢化・設備の老朽化を迎え危機に瀕している。他方、ニュータウンで生まれ育った世代による新しいまちづくりも各地で始まっている。ここにいたる住宅政策の歴史をふりかえり、世界の郊外住宅地・まちづくりの先例に学びながら、未来のニュータウン像を模索する。

 ★「散歩の達人 12月号」〈今月のサンポマスター本〉欄にて紹介。
 ★「東京人 3月号」〈今月の東京本〉欄にて紹介
 ★「サライ 4月号」〈BOOKレビュー〉欄にて紹介

■目次■
はじめに(横溝 惇)
1章 「住宅」政策から「居住」政策へ(大月敏雄)
2章 考現学から考える都市の貧困(黒石いずみ)
3章 郊外に居場所をつくる方法(渡 和由)
4章 ニュータウンと官能性(島原万丈)
5章 地域の「質感」としての建築(冨永美保・伊藤孝仁)
6章 ロンドン圏のニュータウンの現在(木下庸子)
7章 パリ郊外の移民(森千香子)
8章 ウィーン:カール・マルクス・ホーフのバルコニー(林 恭正)
9章 団地・マンションの再生を考える(田村誠邦)
10章 世界の郊外をとりまく二つのトレンド(服部圭郎)
ニュータウン世代・座談会(司会・三浦展)
編者あとがき 〜ガラパゴス化する郊外(三浦 展)

編者:三浦 展(みうら・あつし)
1982年一橋大学社会学部卒業。㈱パルコ入社。マーケティング情報誌『アクロス』編集室勤務。86年同誌編集長。90年三菱総合研究所入社。99年カルチャースタディーズ研究所設立。 消費社会、家族、若者、階層、都市などの研究を踏まえ、新しい時代を予測し、社会デザインを提案している。
著書に『人間の居る場所』『愛される街』『昭和の東京郊外 住宅開発秘史』『首都圏大予測 これから伸びるのはクリエイティブ・サバーブだ!』『吉祥寺スタイル』『高円寺 東京新女子街』『奇跡の団地 阿佐ヶ谷住宅』『中央線がなかったら』『郊外 その危機と再生』『娯楽する郊外』『教養としての都市論』『第四の消費』『永続孤独社会』『家族と郊外の社会学』他多数。

愛される街 続・人間の居る場所

愛される街三浦展

2020.5.10刊
四六判並製320頁 1980円(税込)
ISBN978-4-88059-419-4 C0052

近年の「まちづくり」には、住宅や商業地の範疇を超えたパブリックスペース・住み開きなど、多様な個人が集い交流のできる場所・活動が求められている。女性の活躍、子育て、シェア、介護等の観点から「愛される街」を考え、西荻窪・浦和・祐天寺などの事例とともに紹介。図版多数掲載。

 ★「週刊読書人 2020.7.17号」にインタビュー掲載。
 ★「東京人」2020年8月号〈今月の東京本〉欄にて紹介。
 ★「旅の手帖」2020年9月号〈読みたい本〉欄にて紹介。

昼は散歩、夜は読書。

(昼は散歩、夜は読書。)三浦展

2018.10.10刊
四六判並製352頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-409-5 C0036

私は今、朝7時から働き、11時に来客対応をし、昼食をとって午後から取材にでかける。取材というのはどこかの街へ行って歩き回るのが基本である。それで夕方になったらその街の銭湯に入り、居酒屋で一杯やれたら理想の一日である……。 『下流社会』『第四の消費』などで出色の時代分析を提示してきた三浦展が、肩の力をぬいて語るこれまでのことと、これからのこと。
第一部は、これだけ読めば大学卒業!?と思われるほどの「都市」と「社会」に関わるブックガイド。
第二部には、ブラック企業・アキバ事件・震災などについて語るコラム、小学時代にまでさかのぼり、大学受験、パルコへの就職、消費社会研究家として独立するまでを語る半自伝的文章を収録。


人間の居る場所

人間の居る場所三浦展

2016.4.10刊
四六判並製320頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-393-7 C0052

近代的な都市計画は、業務地と商業地と住宅地と工場地帯を四つに分けた。しかしこれからの時代に必要なのは、業務と住居と商業と生産の機能が混在し、多様な人々が集まり、有機的に結びつける街づくりではないだろうか。『下流社会』『第四の消費』等で出色の時代分析を提示した三浦展が、これからの社会に求められる「横の公共」を提案する。
 ★「東京新聞」(2016.11.6)3冊の本棚(藤沢周氏選)にて紹介。
 ★「読売新聞」(2016.6.26)読書面にて短評掲載。
 ★「出版ニュース」(2016.6月中旬号)Book Guide欄にて紹介。
 ★「福井新聞」(2016.6.9)にて記事紹介。



建築の前夜 前川國男文集

建築の前夜 前川國男文集前川國男

1996.10.1刊
四六判上製360頁 3300円(税込)
ISBN978-4-88059-220-6 C1052

ル・コルビュジエに師事し、戦前戦後を通じて日本建築界に大きな足跡を残した建築家・前川國男が生涯追い求めた「近代建築」とは何だったのか。この文集をとおして前川とめぐり会い、建築の初心をつかみ取ってくれることを期待する。 


内的風景

内的風景「水脈」の会編

2001.5.25刊
四六判上製216頁 2200円(税込)
ISBN978-4-88059-271-8 C0095

前川國男を核にした同人誌的性格の「風声」「燎」の巻頭のエッセイを収録。収録者は、篠田桃紅、浦辺鎮太郎、磯崎新、鈴木華子、西澤文隆、前川國男、倉俣史朗、中村錦平、武藤一洋、北川省一、本間利雄、藤村加代子、高見澤たか子、長谷川堯など。



市民社会のデザイン 浜口隆一評論集

市民社会のデザイン 浜口隆一評論集浜口隆一

1998.6.25刊
四六判上製432頁 3300円(税込)
ISBN978-4-88059-240-4 C1052

新進の建築設計家として出発しながら、建築の評論へと転進し、ついには市民社会におけるデザインの分野に大きな足跡を遺した浜口隆一の遺稿集である。生前、著書を持たなかった著者の論文を集めるのに、編集者たちは大変な苦労をした。



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